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古い日記

iphone_20101108225521.jpgロックハート城を後にした我々は、降りしきる雨の中、そのまま実家へ移動。翌日の法事に出席するためでした。母方の祖母が亡くなったので、その四十九日の法要。ずっとネコを抱くハメになったというのは、既に当日の記事で書いたとおりです。そこで、今回はその記事では触れなかったことを。

私も初めて知ったことなのですが、祖母は昔から(数年前から?)日記をつけていたんだそうです。母がそれを数冊持ってきて見せてくれました。普通の大学ノートに日付とその日の出来事が書かれているだけの、ものすごくシンプルなものでした。淡々と事実だけが書かれており、そこにはたまに「嬉しかった」とか「おいしかった」とか「かわいかった」とか正の感情こそあれど、不満や文句といった負の感情は一切なし。病気をしたり、怪我をしたり、晩年は色々と辛いことも苦しいこともあったろうに、その感情は一切文字に起こしていませんでした。何か考えがあって意図的にそうしていたのか、それとも菩薩のような御心で負の感情など持ち合わせていなかったのか、今となってはその真相はわかりません。ただ、ほぼ毎日blogという形式で日記をつけている私には、なんだかグッとくるものがあったのは事実です。私も60年後にはこんな風に負の感情を(少なくとも文面では)超越できているのだろうか、と。でも、人の終わりとして目指すべきはそこなのかなぁ、と。

日記の内容自体は、基本的にはその日の天気や、どんなことをしたか、というのが2,3行で書かれているだけだったんですが、ネコに関する記述だけは(特にその死に関して)わざわざ別のページに非常に長く綴られていました。やはり、祖母にとってネコというのは非常に特別で大切な存在だったようで、それを思うと、法要当日に私のところにネコがやってきたのも何か祖母の力が働いていたんじゃないかと思いたくなってしまいます。また、お鶴も含め、ひ孫が遊びに来た時の記述も他より少し長めに書かれており、その成長ぶりに驚きと喜びを感じている様子が、その筆跡からひしひしと伝わってきました(私の名前の漢字が最期まで間違っていたのはご愛敬)。今でも、祖母と当時0歳のお鶴が並んでいるツーショット写真は、私の最高傑作の一つとして大切にしています。この写真をお鶴に見せると、ちゃんと「ひいおばあちゃん」と言ってくれるのが切ないですね。ひいおばあちゃん、ちゃんとお鶴の名前を覚えて、しっかり日記に刻んでいたよ。

ニュースを見て、新聞を読んでいた祖母。首相の交代劇もきちんと日記に記録されていました。相撲もよく見ていたそうで、優勝力士の名前もしっかり書かれていました。母から聞いた話では、その昔、祖母がまだ高校生だった頃、通学に使う電車の中では辞書を読んでいたんだそうです。その頃から最期の最期まで勤勉だった祖母。私にも確かにその血は受け継がれているはずなんですが、通勤途中の電車内ではひたすらゲームに興じるダメ人間になり下がってしまいました・・・。存命中に爪の垢でも煎じて飲んでおくんだったと思っても、もう後の祭り。私は私の道を突き進んで、最期の最期に孫や曾孫に何か人として大切なものを伝えられる存在になれるよう、精進あるのみです。まずは、論文の完成が先決か。。。
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