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世田谷線概論 3

そんなわけで、松陰神社を出た我々は、再び世田谷線に乗り込み、お隣の「世田谷駅」にやってきました。世田谷線に乗るからには、ここに来ないわけにはいかないというわけです。世田谷駅を出ると、目の前には「圓光院」やら「大吉寺」やらがあるんですが、ここは華麗にスルー。我々が目指すのは、その先の「ボロ市通り」です。ここを通って、隣の「上町駅」に行く算段です。

世田谷のボロ市を知らない方もいらっしゃるかと思われますので、ここでちょっと解説を入れておくと、現在は毎年12月15・16日と1月の15・16日の4回、世田谷の「ボロ市通り」というところで開かれている市です。出店数は700を超え、年末年始ということもあって大いに賑わい、4日間で20万人以上が訪れるとか。古くは江戸時代に入る少し前に、当時の小田原城主北条氏政がここで月六回の楽市(六斎市)を開いたのが始まりだそうです。その後、江戸時代に一旦衰えるものの、農具を売る市が年に一度開かれるようになり、そこからまた徐々に発展していったのだとか。当時、この辺りは畑が多く、収穫された新鮮な野菜は江戸市中で売られたそうで、きっとその収入でそこそこの小金持ちが増えたんでしょうね。その後の震災と戦争を経て、畑が高級住宅地へと変わったようです。ボロ市の名は古着が良く売れたから、だとか。わらじを編む際に、ボロ切れを混ぜて編むと耐久性が高まるのだとかで、よく売れたそうですよ。

そんな、ボロ市通りですが、残念ながら市が開かれていないと非常に閑散としています。人通りも車通りもほとんどありません。ボロ市っぽい店も少なく、写真のお店ぐらい。古いカメラもあったりして、そのあたりのものが好きな人にはたまらない感じでしょうけど、ちょっと我々にはレベルが高すぎました。

さて、このボロ市通りにやってきたのには、1つ目的がありました。それが「世田谷区立郷土資料館」。誠に地味な感じですが、実はこの建物は「代官屋敷」の敷地内にありまして、しかも無料で利用できるんですね。ならば行くしかなかろう、と。ちなみに、代官屋敷はボロ市通り沿いにあるんですが、本当にお代官様がいた頃は、市の取り締まりに奔走したそうです。江戸時代には税金もとっていたそうですから、結構大変なお仕事だったのでは、と思ってしまいます。

さて、その代官屋敷ですが、門構えこそ代官屋敷っぽい感じですが、肝心の屋敷はこんな感じです。











IMG_4478.jpg











立派な瓦屋根を想像していたんですが、立派な茅葺でした。中には、土間の部分にだけ入れまして、奥の方は覗き見るだけ。板の間が見えるんですが、そこに寝転がりたい衝動に駆られるほど、少しひんやりしていまして、夏にぴったりの納涼感を味わえます。

併設されている資料館は地味ながらも内容は充実。この地域の歴史を縄文時代から現代にいたるまでしっかり学べます。資料の閲覧はもちろん、土器や石器やらの数々の出土品や、江戸や明治の再現模型がお出迎えしてくれますので、世田谷にお越しの際は是非訪れてみてください。地味に楽しめます。

そんなこんなで、すっかり世田谷ボロ市通りを満喫した我々。そろそろお茶でも飲もうか、と話しながら歩いてみたんですが、どうも我々の興味をそそるようなお店が見当たりません(デートじゃあるまいし、オサレカフェに入るってのも違うでしょ?笑)。もっとじっくり探せばあったのかもしれませんが、歩いているうちに世田谷城址公園にまで辿りついてしまいました。ここまで来てしまうと、あの「豪徳寺」もすぐそこです。本当なら、上町付近でお茶をして、少し休憩してからまた世田谷線に乗って、それから豪徳寺に行こうと思っていたんですが、もうここまで来てしまえば、予定を変更して先に見てしまおう、ということになったわけです。

そこで、まさかあんな光景を目にすることになるとは、この時の我々にはまだ知る由もなかったのです。<次回に続きます>
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