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府中概論 1

そんなわけで、「千代田区概論」以来、およそ4ヶ月ぶりとなる正規の概論に出てきました。今回の参加者は私とФ(えふ)少年のレギュラーメンバー二人。場所は府中です。かつての「武蔵国」の中心地、国府があったところですね。国府の中だから府中。わかりやすい地名です。さて、現在の府中と言えば、皆さんご存知の通り、「東京競馬場」が有名です。我々の目的ももちろんそれでした。二人とも、産まれてこの方、競馬というものを一切やってこなかったので、一度ちょっとだけやってみようじゃないか、ということになったわけです。これをやらずに死んでいくのも、何か違うな、と(そうなのか?笑)。

で、競馬だけで終わってもナンなので、他に何かないのかと調べてみると、とても素敵なものがあることがわかりました。それが「サントリー武蔵野ビール工場」です(写真参照)。しかも、工場があるだけではありません。工場見学ができるのです。もちろん、試飲付き!サントリーの生み出した至高のビール、「プレミアムモルツ」が飲めるというじゃないですかッ!しかも無料!!HPから予約ができるってことなので、事前に登録。なんとか無事に予約できました(2ヶ月ほど先まで予約できるようです。ご予約はお早めに!)。

そういうわけで、いつもの概論とは違って午前中のスタートとなったわけです。仕事休みだし、朝から飲んじゃおう、と(笑)で、当日。天気はくもり。雨が降ったり止んだりで、極めて不安定。ただ、熱中症の心配はなく、高原にいるかのような涼しさで、散歩はしやすい、そんな天気でした。このあと、実際に予報通りに雨が降ったり止んだりしたんですが、幸いにも雨が降っているときは我々は偶然にも常に屋内にいたので、結局一度も濡れることがありませんでした。ラッキーでした。

JR府中本町駅に降り立った我々は、そのまま徒歩で工場へ向かいました。線路沿いを南へ歩くこと10分、工場の敷地が見えてきました。そして、入り口から少し中へ入ったところに、工場見学の受付がありました。イメージカラーである水色の制服を着たお姉さんたちが、カウンターで対応してくれます。見学者はここで正式なエントリーを済ませ、お土産売り場兼ラウンジで待機します(写真はそこにあった壁の一部)。そして、時間になるとお姉さんの案内でエレベーターに乗って、上の階へ移動します。

そこには、巨大なスクリーンがある広々とした空間があり、そのスクリーンに向かうようにしてたくさんのイスが3列にわたって並べられています。見学者たちは、実際に工場見学に進む前に、ここでスクリーンに映し出されるムービーを見て、ビールの原料やら何やらを軽く予習します。その後、お姉さんの案内でいよいよ見学の旅へと出発するわけです(参加者多数の場合、数組にわかれて出発するようです。今回は2組に分かれて出発しました)。

まずはビールの主原料である、水、麦芽、ホップについて模型や実物を見ながら説明を受けます。ここで面白かったのは、麦芽とホップ。まず麦芽ですが、実際に使用しているという欧州産のものを数粒試食できるんです。口に含んだ瞬間、香ばしさが広がり、続いて噛めば噛むほど甘みが増していきます。でんぷんが分解されて糖に変わるために甘味を感じるんですね。そして、ホップ。こちらも、実際に使用しているというペレット状の欧州産「アロマホップ」の香りを嗅ぐことができます。同時に、使用していない「ビターホップ」というのも比較のために嗅がせてもらえます。これから経験される方のために多くは語りませんが、確かに違いました。少々鼻の悪い私でもその違いがハッキリわかりました。「アロマ」と「ビター」という名前が、それを如実に表していると思います。ただ、残念だったのは「水」。これも飲ませてほしかったなぁ、と。サントリーが強くこだわっているのがこの「水」だそうで、地下から汲み上げているんだそうですけど、映像なんかでは散々紹介しておいて、それだけは試飲させてくれないという展開でした。企業秘密ってやつなんでしょうかね。

IMG_5134.jpg原料についての説明が終わると、次はいよいよ工場を実際に見て回る行程へ。仕込みについての映像で軽く予習した後、やってきたのがその窯のセクション。このような巨大な窯が3つ、少し小さめの窯(ぃゃ、それでも充分大きいんだけど)が3つありまして、原料の仕込み・濾過・煮沸が行われているそうです。この日はたまたまお休みだったようで工場内の気温は高くありませんでしたが、稼働中の場合は40度近くになるそうです。見学者も汗だくですね。こういう窯で煮沸しますので、それだけ工場内の気温も上がるようです。しかも、プレミアムモルツの場合、二度煮沸するとのことでした。なるほどぉ。

IMG_5137.jpgその後、発酵のセクションを経て、貯酒のセクションへ。発酵には約1週間かかるそうですが、その段階では「若ビール」と呼ばれる状態だそうで、まだまだ製品にできるような代物ではないとか。映像だけ見させてもらえるんですが、確かに市場に出回っているプレミアムモルツよりもずっと色が濃く、琥珀色に近い感じでした。で、その「若ビール」を低温貯蔵して、より「ビール」に近づけるのが「貯酒」という工程。写真は、その貯酒に実際に使われていたタンクを通路として使うというニクい演出が待ち受けているところです。見学者一同から「おぉー」というどよめきが聞こえました。私も思わず声を上げてしまいました。秘密の通路みたいな感じで、映画に出てきそうな光景でしたね。

IMG_5140.jpgそして、そのトンネルを抜けてやってきたのがこちら、「濾過」のセクション。これがビールの濾過装置だそうです。貯酒で充分に落ち着いたビールから、酵母などの余計なものをこれで取り除くわけですね。この過程を経て、ようやく我々の知るあの黄金色に輝く「プレミアムモルツ」ができあがるというわけです。

そして、最後の工程が缶詰・樽詰。できあがったビールを容器に入れていく作業ですね。すべて機械化されていまして、ものすごく巨大な装置が回転し、まず缶に炭酸ガスを注入して酸素を追いだし、すぐさまビールを詰め、蓋をします。これが一瞬にして行われるんですね、圧巻でした(ちなみに、ここで使用される炭酸ガスは発酵段階で生じたものを再利用しているそうなので、これももちろんプレミアムモルツの一部ってわけです)。その後、きちんと量が入っているかを機械で確認し、ようやく出荷ということになるんだそうです(写真は出来上がったビールが、梱包・出荷されていくところ)。このあたりは、実際の工場を眺めつつ、お姉さんがスクリーンに映し出された映像を使って説明してくれます。なかにはライブ映像もあって、その演出にまたもや驚かされます。こういう細かいところで人を惹きつけていき、飽きさせないようにしているわけですねぇ。さすがです。参考になります。

厳選された原材料。主原料の「地下水」を確保するための山林での植林・保全作業。高品質のホップを確保するための欧州の農家の支援。二度煮沸する特別な製法「ダブルデコクション製法」。独特の芳醇な香りを引き立たせるために、アロマホップだけでなく、さらに上質なファインアロマホップを仕上げに加える「アロマリッチホッピング製法」。全工程における、徹底した衛生管理と温度管理。そして、随所に垣間見えるブランディングにマーケティング。サントリー「プレミアムモルツ」の味と香りと価格の高さに納得しました。

さぁ、そして、最後はお待ちかねの試飲タイム!広々とした専用のホールで出来立ての「プレミアムモルツ」を楽しむことができます。まずはグラス一杯のプレミアムモルツとおつまみを渡されまして、それで乾杯。その後、15分間に2回までおかわりすることができます。普通の「モルツ」も飲めますので、飲み比べることも可能です。20代の頃ならたぶんやってたんでしょうけど、もう30代のいいオッサンですから、「プレミアムモルツ」を1杯だけおかわりして、ゆっくりとその味と香りを堪能しました。ぃゃぁ、改めて感じましたが、ホントに素晴らしいビールですよね、プレモル。まずその香りがほかのものと段違い。この秘密がわかっただけでも充分でしたが、さらに試飲まで!実にぜいたくな時間でした。ますますファンになってしまいました。ちなみに、お酒が飲めない人にはノンアルコールビール「オールフリー」や、清涼飲料水「なっちゃん」「CCレモン」が用意されているようですので、お子様でも運転手でもしっかり楽しめるようになっていますよ。

試飲の場では、お姉さんから缶のプレモルの正しい注ぎ方も紹介してもらえます。まずはわざと泡を立てるように注ぎ、香りが逃げないように泡のフタを作っておき、そのあとグラスを傾けてゆっくり注ぐんだそうです。まぁ、どの缶ビールにも共通する注ぎ方なのかもしれませんが、特に「香り」を売りにしているプレモルならなおのこと、この注ぎ方がイイってわけですね。次回からやってみようと思います。

そうそう、忘れちゃいけないことが一つ。HPにプレゼントの引換券のページがありますので、工場見学の際は必ずそれをプリントアウトして持参しましょう。素敵なグラスがもらえます(ただし、1グループにつき1枚4名様まで)。我々もちゃっかりもらって帰りました。

そんなわけで、ビール工場の見学でしっかりと勉強した後、午前中からほろ酔いイイ気分になった我々は、工場から出ているシャトルバス(これも無料!)に乗り込み、JR分倍河原駅へと向かったのでした。<次回に続きます>

サントリー武蔵野ビール工場:http://www.suntory.co.jp/factory/musashino/
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