
四万温泉の帰り道、少し足を伸ばして榛名湖に行ってみた。世間的には春が近づいていた頃合であったが、ここはまだ冬の支配下にあった。外の気温はぐんぐん下がり、チラホラと雪も降り始めていたのだが、私は目の前で凍結している榛名湖に目を奪われていた。凍っている湖を見るのは初めての経験である。ダムになっている湖が凍っている様子は確かにこの前日に見ているが、いわゆる「湖」が凍っている様子は、ダムのそれよりもはるかに感動的であった。後になってわかったことだが、榛名湖にこうして氷が張るのは全く珍しいことではなく、もっと氷が厚いときには、ワカサギ釣りや、スケートなども行われているそうである。

ざっと湖の周りを車で一周した後、雪が強く降り出し、お腹も減ってきたので、私は湖畔のレストランに入った。どうやらホテルと一体になっているらしく、妙に豪華なのが気になったのだが、開いていて、ちゃんとした昼食にありつけそうなのはこの店しかなかったのでここに入った。窓際の席に落ち着き、凍りついた榛名湖とそれを見下ろす榛名富士を見ながらの優雅なひととき。無類のグラタン好きである私は、エビグラタンを注文し、ほおばった。侮っていたのだが、美味しかった。思っていたよりもちゃんとしたレストランだった。値段もそれなりに高かっただけのことはあった。
食後、地図を広げて帰り道を検討していたときに、「国際きのこ会館」なるものを見つけ、そこに行こうとしたのだが、渋滞にハマって、そこを訪れている時間がなくなってしまったのが、今も気がかりである。後で調べたところ、「国際きのこ会館」は今は「ホテルきのこの森」というらしい。もともとホテルだったそうである。ますます気がかりで仕方ない。
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