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「Mother 3」の話

少し遅くなりましたが、先日ようやくこの「Mother 3」という作品をクリアした(しかも電車の中で!)ので、感想など書いてみたいと思います。

グラフィック=△
  1はファミコン、2はスーパーファミコン、3はゲームボーイアドバンス、という風に進化の過程を辿ってはきているんですが、グラフィックの観点から言うと、1から2への変化ほど、2から3の変化は大きくなかったですね。正直、2の延長という感じ。でも、「Mother」シリーズのファンは、別にCGの美しさに期待しているわけではないと思うので、これはこれで全く問題ないと思います。ま、強いて言うなれば、仮に4が出るとしたら今度は3Dの世界に挑戦してみてほしいかな、というとこですね。

システム=○
  基本システムは、2を継承しています。でも、前作とは異なっている点がいくつか。まずは、「ミュージックバトル」。敵との戦闘時、BGMにあわせてボタンを押すことで、敵に連続してダメージを与えることができるというもの。BGMが何種類もあって、しかも微妙にテンポがずれているバージョンとかもあったりして、なかなか難しいんですが、なんとか16Hitまでは出せました。やはり、“音楽”というのは、シリーズにおける“鍵”ですから、これは素晴らしいものだと思いますね。それから、ダッシュの方法も変わりました。ボタンを少し長く押してから放す、という操作をするだけで、あとは障害物に当たるまで勝手に走ってくれます。その間は十字キーでうまく誘導するだけ。最初は慣れなかったんですけど、そのうちこれが快感になってくるんですよ。これでうまく敵を避けられたときなんて、最高ですね。あと、少し残念なのは、セーブポイントがかつての「電話」でなく、「カエル」になったこと。そして、「お金」がなくなって、「DP(ドラゴンパワー=お金のようなものなんだけど)」になってしまい、キャッシュディスペンサー・キャッシュカードがなくなってしまったことですね。まぁ、でも、これは後述の世界観とも関係してくる点でもあるので、最後までやってみると、これはこれでよかったのかなぁ、と思います。

世界観、ストーリー、キャラクター=◎
  またしても糸井重里氏にしてやられましたね。CMで柴崎コウが号泣してましたが、あの意味がクリアしてからわかりました。正直にいいましょう。私も泣きました。電車の中でなかったら、柴崎ばりに泣いてたでしょう。始まりからしてもう悲劇的な始まりなんですけど、最後も最後。この辺はまだプレイしていない人のために詳しくは書きませんが、とにかく、今回の作品は過去2作とは別次元にあります。なぜこのゲームが「Mother」という名前を冠しているのか、その意味が本当によくわかります。そして、物語の途中に出てくる「どうでもよさそうなもの」がことごとく伏線となって、最後には一線上に連なっていく構成。これはもう1本の芝居を観ているかのような錯覚にとらわれます。まったく無駄がない。主役も然ることながら、脇役達の熱演ぶりも素晴らしいです。また、「Mother」らしいユーモアもたっぷりで、つい微笑んでしまうような場面やセリフ、キャラクターが多いのもファンには嬉しいですね。「どせいさん」ももちろん出てますけど、個人的には「バケツきょうだい」が好きだな(笑)

やりこみ=△
  今回の作品が、過去2作と比べて別次元にある、というのはこの“やりこみ”にも関わってきます。今回は物語が“章立て”で進むんです。つまり、1章から始まり、2章、3章・・・という風に進めていくわけです。なので、後のほうになって村に戻るとか、どこかの洞窟で取りそびれたお宝を回収に戻るとか、そういう行為はできないんですね。今回、モンスター図鑑のようなものが用意されているんですが(これには1度戦ったことのある敵が記録されていき、その解説が載ったり、もう一度好きなときに戦うこともできる)、あの敵と戦いそびれた!と思っても、ある程度まで進んでしまうと、もう後戻りできなくなってしまうため、2度と戦うことはできません。なので、やりこみという点では期待薄ですね。かつての“砂漠の地雷”や“黒ゴマ・白ゴマ”のようなものもありません。それが少し残念な点ですね。

総評=◎
  個人的には大プッシュしたい。そのぐらいオススメの作品です。ただし、若干の注意点が。まず、「Mother 2」をやってからプレイするのが吉です。それをやっておかないと、よくわからないような部分が結構出てきます(特に、物語後半)。さらに、凹みやすい方はプレイするのに勇気が要ります。そして、ダンジョンやボスの攻略、及びやりこみ要素に期待をしている方は、確実に裏切られます。今回のダンジョンは限りなく簡単です。あまり込み入った仕掛けはありません。そして、大して広くもありませんし、おまけに地図が手に入ります(手に入らないところもありますが)。これらの点にさえ注意を払っていただければ、あとは安心してプレイしていただきたい。特に、FF12のやりすぎで疲れている人にはオススメですね。とにかく、サクサク進みます。FF12が“映画を作っていくような感覚”のゲームだとすれば、「Mother 3」は“小説を読むような感覚”、あるいは“お芝居を観ているような感覚”のゲームと言えるでしょう。また、ゲームボーイアドバンスという携帯用ゲーム機向けに作られているため、とにかくあちこちにカエルがいてこまめにセーブができるので、通勤通学途中の電車内でも気軽にプレイできるのも素敵な点ですね。運悪く、乗り換えのタイミングなのにセーブポイントがない!という場合でも、画面を真っ暗にして消費電力を抑える「スリープモード」もついていますのでご安心を。

  クリアまでは20時間程度が平均だと思われますが、とにかく最後にはオドロキ、そして感動が待っています。1度クリアしてしまうと、2度目をプレイするのに結構勇気が要りますが、私はそのうちやってみようと思います。とにかく奥が深い。物語の途中で何度「えっ!!」と言わされたことか・・・。糸井重里氏の手腕には本当に恐れ入りました。小説化とかされたら、私は絶対買ってしまいそうな気がします。(記:主宰)

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GW中も大学にいるとは、ご苦労様です。
私も連休最初の方こそゆっくりしましたが、
残りはずっと研究研究です・・・。
とはいえ、まだ研究よりも休憩のほうが長いんですけどね(←ダメ院生)
お互い頑張りましょう。

「Mother3」マジ、おすすめッスよ。
  • 2006-05-04 22:32
  • 主宰
  • URL
  • 編集

[C203]

GBAを手放した(正確にはとられた)田舎ものは当分買うことができそうにないですねぇ~。
何せ今月16日まで残り1万円ですから。
なんでGW中に大学にいるかは気にしない方向で(笑)

やることやらない人はこうなるんですよ(泣)
では、また
  • 2006-05-04 10:15
  • 田舎物@大学
  • URL
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