
正直な話、実際に見る前は角館の武家屋敷を少し侮ってました。どうせ大したことないんじゃないの?と。でも、実際に来てみると、その感情は見事に裏切られました、えぇ、良い意味で。写真は、確か、「小野田家」に飾られていた衝立(ついたて)だったと思います。これだけではなく、屋内のふすまなどにもこうした墨絵が描かれていて、それもまた見事でしたね。一歩外に出て日差しを浴びると、かなり暑いんですが、武家屋敷のような昔の日本家屋は、土の庭や多くの木々に囲まれ、さらに家中の戸や障子を開け放つことによって、風通しをよくすることができるため、かなり涼しいんです。まさに先人の知恵というヤツです。

下記リンクからの引用によると、「小野田家」は“当時は石高25石・351坪ほどの土地であったが、明治維新直前には88石・765坪と家格を上げている。それは小田野家が柳生心陰流と林崎流居合の師範であり、更に代々相伝の目薬を作り、1834年(天保5年)には眼科治療を藩から認められたことで、資産を増やしたからである。1900年(明治33年)に火災で江戸時代の屋敷は焼失し、現在の建物はその後に再建されたもの”だそうです。代々相伝の目薬、どんなのだったんでしょうねぇ。さて、こちらはご覧のように「天然記念物 岩橋家のカシワ」。岩橋家は1900年の大火の難を逃れたので、江戸時代の屋敷の趣をそのまま残しているようです。映画「たそがれ清兵衛」の撮影場所にもなったとかで、確かにすごく雰囲気の良い場所でした。ちなみに、この写真は、私が現在のデジカメで写真を撮り始めてからちょうど4444枚目のメモリアルな写真となりました。

唯一入るのを断念した青柳家。詳しくは下記リンクなどを参照していただきたいんですが、こちらは敷地面積3000坪という、角館一大きい武家屋敷。さすがに混んでました。角館は武家屋敷ももちろん良いんですが、桜の名所でもありまして、特に枝垂桜が5月には見頃になるみたいです。それこそ、GWには大変な混み具合になるんだと思います。秋、紅葉の頃に来るのもまた良いみたいですね。枝垂桜といえば、武家屋敷街にあったお店で枝垂桜のお香を買いました。これがまた良い香りで、今も焚いているんですが、たまらんですね。昔何かで読みましたが、人間の脳では記憶を司る部分と、匂いを司る部分が非常に近いところにあるらしく、匂いが記憶を甦らせる引き金になるというのは本当によくあることのようです。確かに、この香りをかぐと、あの武家屋敷の風景画眼前に広がるような錯覚さえ覚えます。
角館武家屋敷:
http://www1.odn.ne.jp/~vivace/kakunodate/kbukeyashiki.htm角館町観光協会:
http://www.kakunodate-kanko.jp/青柳家:
http://www.samuraiworld.com/北東北概論:
http://www.geocities.jp/transistor_ufo_plus/egodiarySP46.html
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