
「けんちんうどん」。けんちん汁にうどんを入れただけのお手軽料理、なのだが、このうどんがコシが強くて実に美味しい!おそらくこの宿の方の手打ちなのだろうが、さすがだ。けんちん汁には大根とマイタケと長ネギという、極めてシンプルな具が収まっている。ここまでが豪華だった分、余計に効果のある素朴さである。そして、同時に出されたキュウリの浅漬けも、シンプルでいい。茗荷のアクセントも効いている。このあたりは、私の田舎が群馬だからか、似たようなものを何度も食べたことがあるので、懐かしい、安心できる美味しさであった。

全ての料理はデザートに通ず。どんなに美味しい料理でも、シメはデザート。そしてお茶。はっきり言って、こんなにもすごいデザートが最後に待ち構えているだなんて、想像すらしなかった。最後はフレッシュな季節の果物でも食べられれば、まぁ、充分だな。そんな風にタカをくくっていた。ところが、文字通りその考えは甘かったのである。下の写真をご覧いただこう。右側にはマンゴーのソフトクリーム。左側には小倉かんてん。そして、奥にフレッシュなフルーツ(巨峰、メロン、パイナップル)。これだけで、1000円と言われても、場所が場所なら納得してしまうほどの豪華さである。言わずもがな、大変美味しくいただいた。大満足であった。

これで、長きに渡る夕食との美味しい戦いが遂に終わった。素晴らしい。秋田の高原温泉宿も素晴らしかったが、ここもすごい(夕食だけなら、秋田のほうが上かもしれないが)。特に気に入ったのは、麦豚、鹿シチュー、そして最後のデザートだ。すっかり満足したが、今度はお腹がいっぱいすぎて、少々苦しい。腹ごなしに風呂でも入ろうか、ということで再度入浴。そして、その後は、広い部屋でダラダラごろごろと過ごし、就寝となった。ここまで触れなかったが、部屋がまたイイのだ。純和風。広縁付き10畳。窓の外には水のせせらぎ。灯りを消して、耳をすませば、ふわぁ~っと別世界。今度は蛍が飛び交う頃か、もう少し紅葉の進んだ頃に来てみたい。四季折々の風景と味が楽しめる宿は素敵だ。
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