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「概論」と「概論方程式」の再定義

「川口概論」を経験したことで、これまでの概論も振り返り、その定義を考え直す必要が出てきたように感じました。黎明期の概論にも、最近の概論にも、いずれにも当てはまり、しっくりくるような定義付けとは?

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【概論】
 ある街を実際に歩きながら、その街の地理や歴史、産業や文化、名産や名物に触れ、興味深いものを探し出し、独自の解釈を加え、その街に対する自分なりの理解を深めようとする学習活動。特に、2012年夏に行われた「府中概論」あたりから、概論を構成する要素が徐々に確立されはじめ、2014年夏の「大森概論」で大成された(詳しくは『概論方程式』の項を参照)。また、2016年までは東京都内で行われるものだけを正式な「概論」のナンバリングタイトルとしていたが、2017年の「川口概論」以降はそうした制限がなくなった。
 また、「概論」という名前は付いているものの、正式なナンバリングタイトルとされていないものがあるが、これは都内で行われたものではなかったり(2016年以前)、後述の『概論方程式』に当てはまっていないものであったりしたためである。それらは「概論」に準じる「プチ概論」として取り扱われている。

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【概論方程式】
 「概論」を構成するいくつかの要素の組み合わせ。主に「カレー」、「資料館」、「寺社」、「喫茶店」、「銭湯」、「寿司屋」、「バー」、「名言」の8つであり、「概論」にはこれらすべてが含まれることが望ましいが、いくつかが抜け落ちることもよくある。「カレー」については、概論黎明期から連綿と受け継がれてきた構成要素であり、昼食として利用するのが普通だが、絶対というわけではなく、その街の名物料理に置き換わることもまれにある(近年はカレーと同時にビールを嗜むこともある)。「資料館」は、その街の地理と歴史について学習するための施設や場所を指す。これが省かれてしまうと、単なる街歩きに陥ってしまうので、概論という活動においては重要である。その概論が成功するように、その土地の神様に必ず挨拶することも欠かせないため、その土地を代表するような「寺社」を訪れることが多い。「喫茶店」は足の疲れを癒すために欠かせない休憩施設で、チェーン店ではなくローカルなお店が望ましい。コーヒーとともにケーキなどのスイーツも味わうとなお良い。かなりの距離を歩くことになるので、「銭湯」で疲労回復と食欲増進を図った後、「寿司屋」へ入店し、食文化を体感する。そして、「バー」でその日の出来事を振り返るのが常である。道中、何らかの話の流れで、誰かしらが「名言」を放つこともよくあり、これも概論を彩る非常に重要な要素の一つと言える。

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概論方程式を少し補足しておくと、重要なキーワードは「地理」と「歴史」なんですよね。「資料館」というのがまさにそれなんだけど、実は「寺社」もその街の歴史を知るには大事な場所ですし、「銭湯」や「寿司屋」もその土地で長く営業してきた店が多いので、その街の雰囲気を感じ取るのには持って来いなんです。つまり、比較的長い歴史、通時的視点で捉えようとして利用するのがこれらの施設と言えます。

対して、比較的浅い歴史、共時的視点で捉えようと利用するのが「喫茶店」や「カレー」です。私自身はどちらかと言えば紅茶党なんですが、この概論に限っては、自分の世界観を広めるためにも、普段は飲まないコーヒーを敢えて嗜むようにしています(コーヒーが嫌いなわけではありません)。「カレー」に関しては、ただの趣味ですね。概論という企画を始めた頃、世の中は空前のラーメンブームだったんですが、私はあまりラーメンに興味がなく、カレーの方が好きだったものですから・・・。でも、今となっては、それが奏功していると思います。

また、「概論」にも「概論方程式」にも定義として明言されてはいませんが、どちらにも絶対的に欠かせないのが「相棒」の存在。一人だとただの社会科見学になってしまいますし、「名言」も飛び出しにくい。概論の定義で言うと、「独自の解釈を加え」という部分が一番重要だと思うんですが、これも「相棒」との語らいの中で生まれていきます。決して、一人で考えて作り出すものではありませんね。

こうしてみると、継続は力なり、ということを改めて感じます。長くやってきたからこそ、概論というイベントを成り立たせるのに必要な要素が洗練されてきたのでしょう。今後も大人の嗜みとして、続けていこうと思います。概論大臣のФ少年には特にほぼ毎回お世話になってますが、これからもよろしく。
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