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川口概論 7

さて、銭湯を出た我々は、いよいよ反省会の会場へ向かいます。お目当てはもちろん、方程式通りにお寿司屋さん。調べてみると、「ふくの湯」さんのすぐ近くにお店があるようで、とりあえずそちらまで行ってみることに。

歩くこと数十秒。お店自体は確かにあったんですが、店名が変わってました。しかも、お寿司屋さんではなく、お寿司も出せる居酒屋さん的な感じに鞍替えした様子。メニューにはお寿司もあるようでしたし、ここにするかどうか少し迷ったんですが、やっぱり「お寿司屋さん」に入りたいということもあり、ここは敢えてスルー。最初に予定していたお寿司屋さんに行ってみることにしました。



























ま、そのお店も既になくなってましたけどね。



























ネットの情報でも、こういうことが結構ありますからねぇ。

まぁ、おかげさまでこういうハプニングには慣れてます。

想定済みです。もちろん、次の候補も用意してあります。

さらに歩いて、銭湯で温まった体が、ちょうどよく冷めてきた頃合い。

次の候補としていたお店の前に到着。

・・・したものの。

思っていたよりも高級そうな店構え。

たじろぐ我々。

ネットで情報を集めてみますが、価格帯に関する情報は一切なし。

ただ、店構えから察するに、相当美味しそうではあります。

どうする?

少し相談した挙句、思い切って入店してみることにしました。

扉を開け、我々はある種の戦慄を覚えました。

立派なカウンター。

自信あふれるネタケース。

貫禄たっぷりの大将。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

さっきまで饒舌だった我々を黙らせるには充分な緊張感。

それもそのはず、店内にメニューなど一切ありません。

概論でこれまでに訪れたお寿司屋さんの中では、

最もそれらしいお寿司屋さんと言えるでしょう。

とりあえず、生ビールを頼もうとしたら、

「生ないの。瓶だけ。酒は飲まないから、あんまり種類は置いてねぇんだ」

という大将のお言葉に、すっかり飲まれました。

でも、不思議なもんで、ビールを一口流し込めば、少しはなごんできます。

もう、ここまでくれば、大将のなすがままに、こちらが料理されればいいだけのこと。

私は光物を、yojiくんは白身でまずはおつまみを発注。

お通しのジーマーミ豆腐で、ビールをやりながら待つこと数分。

供されたのが、分厚いしめ鯖!これでもう完全にやられました。まぁ、美味い。しなやかな酸味、とろけるような舌触り、鼻に抜けるサバの香り。これまで食べてきたものの中では、最高峰に位置すると言っていいんじゃないでしょうか。そして、二口めには、大将の勧めでわさびをたっぷり乗せて食べてみることに。すると、まぁ、なんということでしょう。噛み続けるうちにどんどん味と香りと舌触りが変化していき、旨味のお祭り騒ぎ(ワサビそのものがそもそも美味しい)。大将曰く、なんと、2週間寝かせているんだとか。普通、そこまでやると身が黄色くなってしまうらしいんですが、こちらのしめ鯖は全くそんなことなどなく、ある種の新鮮さすら感じました。

一方、yojiくん発注の白身魚は石鯛。こちらも、旨味と弾力がすさまじく。もう、この二品だけで、お酒がぐいぐい進んでしまう感じ。ここで、ビールから冷酒に切り替え、どんどん大将に身を任せていきます。

すると、今度はサバが好きそうだから焼いといたよ、なんて粋なお言葉。そうです、先程のしめ鯖の残りの半身を焼いてくれたのです。もうね、最高。ただの塩焼きでも充分美味しいのに、しめ鯖のままでも間違いなく美味いのに、それを焼いてしまうわけですよ。これがまた別の旨みを生んで、まぁ、酒が進む進む。



・・・え?

・・・・・・写真?

ぃゃ、撮りたかったんですけどね、

この緊張感の中、撮る勇気は私にはなかったですね。



その後、さより(レモン塩)、鮭の燻製、と続きまして、ヒラメの縁側の串焼きが登場。一見すると、鶏皮かな?と思うような形状でしたが、ほおばってみればその差は歴然。こんな食べ方もあるなんて、ヒラメも奥が深いですね。

さらに、これはサービスね、何か当ててごらん?

と出されたのが、何かの貝らしきもの。アオヤギ?んー、なんだろう?わからない、と考えながら食べていると、なんと、「赤貝の肝」とのこと。これはその辺のお店では食べられない代物ですね。貴重品。貝好きの私にはたまらない逸品でした。

その後、特大ホタテ貝柱の磯辺焼き、車エビの塩焼きと続きまして、

・・・・・・・・・

文句なしの美味さ。美味いんだけど、

価格帯がわからないもんだから、怖さも入り混じっていて、うまく酔えません(笑)

・・・・・・・・・

さぁ、いよいよお寿司です!

穴子白焼きの握り。

ネギトロ巻(手巻きで)。

そして最後にシジミのお味噌汁。






終わってみれば、大将の掌の上でずっと踊らされていたような感覚。恐る恐るのお会計。こりゃ、相当いったんじゃないかなぁ、とびくびくしていたんですが、私が想定していたよりも2000円ほど安く、かなりリーズナブルだったことが発覚しました。お酒をあまり飲みませんでしたから、なおのこと安く済んだんでしょうけど、それにしてもこれだけのクオリティで十品以上出してもらってこの価格というのは、ちょっと信じ難い感じでした。

ちょっと興奮気味に、そしてなぜか逃げるようにしてお店を出た我々は、その勢いのまま、今度はバーで飲み直すことに。良いお寿司屋さんに出会うと、次に行くバーではそのお寿司屋さんの話でもちきりになる、というのは「概論あるある」といったところでしょうか。






IMG_1653.jpg


IMG_1655.jpg


IMG_1657.jpg




生ビールに続き、カクテルなど久しぶりにあおりながら、この日の出来事を振り返ったわけですけど、まぁ、やっぱり、今回訪れたお寿司屋さんのインパクトが強すぎました。間違いなく名店。ですが、それだけに客層のステータスも高めという感じを受けましたね。

つまり、我々は完全に場違い(笑)

我々みたいなどこの馬の骨かわからんオッサンを、よくぞ大将、受け入れてくれたな、と今になって思います。入店してほどなく我々の仕事を尋ねてきたのも、我々の懐具合を探る術なんでしょうね。そして、最初の注文から、徐々にこちらの好みを見抜いていくという、これが歴戦の猛者による妙技なんでしょうなぁ。いやぁ、恐れ入りました。出してもらった一品一品が全てツボに入りました。

そんなわけで、初めて都内を飛び出して実施された概論でしたが、誠に充実した、内容の濃い一日となったのでした。<次回、編集後記に続きます>
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[C2305] >田舎物殿

いつものお店もいいですけど、今度二人でお寿司をつまむってのもアリですね。是非。
  • 2017-03-09 22:47
  • 主宰
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  • 編集

[C2304]

寿司いいですねぇ。。。
こっちは蕎麦屋しかないからなぁ、、、
しかも茨城よりもクオリティ落ちるし泣
  • 2017-03-09 21:22
  • 田舎物
  • URL
  • 編集

[C2303] >yojiくん

あのクオリティで、しかもどんどん品物が出てきましたからね...。客層もすごかったし、とっても怖かったですよね。おかげさまで、バーでの酒がさらに美味しくなりました(笑)

大将との再戦レポート、楽しみにしてますッ!
  • 2017-03-09 21:13
  • 主宰
  • URL
  • 編集

[C2302]

お勘定が恐ろしいといくら呑んでも全然酔わない、ということがわかりました…。

いつか再び大将と対決したいと思います。
  • 2017-03-09 12:32
  • yoji
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