

美瑛駅から1両編成の富良野線に揺られることおよそ30分。丘や畑や田んぼといった自然豊かな風景から一転、旭川の駅前はビルが林立。それでも道幅が広くて、駅前の買物通りは自動車進入禁止で常に歩行者天国状態なのがいいですね。さて、そんな旭川駅前に到着した我々。ここでの夕食については特にお店は決めておらず、漠然と「日本酒が飲めるところ」ということだけが決まっていました。私が以前一人旅で来たときには、寿司屋と居酒屋をはしごしたんですが、さすがに今回はそうもいかず。ただ、そのとき訪れた居酒屋さんがお料理もお酒もすごく美味しくて、なおかつ雰囲気も良くて、サイコーだったので、また行きたかったんですけど、残念ながらこの日は定休日(日曜日)。ちなみに「
花まる亭」というお店です。旭川にお立ち寄りの際は是非訪れてみてください。ランチもやってます。ま、そんなわけでお目当てのお店に入れなかった我々は、とりあえずコンビニで雑誌を広げて情報収集。すると、1軒なかなか良さそうなお店を発見しました。それが「
大舟」という居酒屋さん。


雑誌に載っていたお刺身の盛り合わせの写真が美味しそうだったので即決したんですが、店にたどり着くまでにちょっとだけ迷い、しかもお店の前に来てちょっと当惑。中が見えなくて、入りづらさ満開。しかも扉も実際非常に重くて物理的な意味でも入りづらさ全開。他の店にしようと言う嫁さんを強引に引っ張り、勇気を振り絞って店内に潜入してみると、これが意外とイイ感じ。カウンターが数席、テーブル席が数席、そして2階と3階もある様子。我々は1階奥のテーブル席に腰を据えて、さっそく色々と注文しました。上段写真左が、おとうふ体質の嫁さんのために注文したお豆腐。薬味の山椒味噌みたいなのがとっても美味しくて、嫁さんもハマってました。上段写真右は野菜サラダ。ま、なんてことはないフツーの野菜サラダです。しかし、尋常ではなかったのがこのお刺身の盛り合わせ(2人前)!中段写真の2枚がそれです。それぞれ同じものを別角度から撮影してます。ご覧ください!360度新鮮魚介類祭りです!ボタンエビ(卵付き)、ツブ貝、イカ、マグロ、ウニ、サンマ、サーモン、ホタテ、ホッキ貝。どれもこれも美味しかったのは間違いないんですが、特に美味しかったのはやはり貝類。ツブとホッキは格別でした!


そのほかに注文したのは「とうもろこしの天ぷら」(下段写真左)や「銀だらカマ焼き」(下段写真右)など。この2品も今までに食べたことのない味わいでした。特にとうもろこしの天ぷらは、その意外性も手伝って非常に美味しかったですね。こんな食べ方もあるんだ!という発見。銀だらはよく煮付けにして食べたもんですが、こうしてカマを焼いて食べるのは初めて。貴重な味でした。と、まぁ、お料理は悪くない感じでオススメできますが、日本酒の方は品揃えイマイチ。ただ、私が北海道に来たら必ず飲むことにしている日本酒に「
大雪乃蔵」というのがあるんですが、その一種「絹雪(きぬゆき)」というのが美味しかったですね、オススメしときます。ちなみに「大雪乃蔵」は、ここ旭川の地酒です。すっごく美味しいので、関東にももっと進出したらいいと思うんですが、なかなかそうもいかないんでしょうか。今度行きつけの居酒屋さんに話をしようと思います(ぉ)
そんな旭川の「大舟」ですが、若干残念なのは、芸能人が多数来店しているのを売りの一つにしていること。店内の壁には写真が所狭しと貼られ、天井にはサイン色紙がこれまた所狭しと並んでいて、ウンザリしてしまいます。同じ観光客相手の商売でも、花まる亭の方が洗練されていて、断然素敵です。
さて、旭川でゆっくりして一泊したいところではあるんですが、パックプランの都合上ここで札幌まで戻らなくてはなりません。しかも翌日は早朝7時出発。我々は名残惜しくも早々に旭川を後にして、再び札幌行きの特急に乗り込んだのでした。そして、翌日、まさかあんな光景を目にすることになるとは、このときの我々はまだ知る由もなかったのです。
<次回へ続きます>
花まる亭:
http://www.northlink.jp/gourmet/shop/hanamarutei.html大舟:
http://www.oofune.com/大雪乃蔵:
http://www.taisetsunokura.jp/taisetsu/
あぁ、鮒寿司。。。それは食べたことないです。相当キツい匂いだという話ですけど。一度食べてはみたいですね。くさやもやっぱり産地とモノによって味も匂いも違うんですねぇ。一段とくさい、とは・・・(笑)怖いもの見たさならぬ、くさいもの嗅ぎたさ(爆)