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霧多布概論 4

 さて、そんなわけで、霧多布湿原トラスト事務局にやってきた我々。ここはちょっとしたカフェ(兼お土産屋さん)にもなっているため、お茶や食事を楽しめるテーブルがいくつかあります。我々はその一角に陣取り、ガイドのお兄さんが持ってきてくれていた、紅茶とお菓子で一息入れることにしました。上段写真左は「焼き昆布」です。おぼろ昆布やとろろ昆布を作った後にできたカスを集めて、焼いただけの簡単なお菓子。しかし、これが美味い!!絶妙な塩加減と、パリッパリッという食感がたまりません。お茶はもちろんのこと、ご飯にもお酒にも合いますね。一袋100円ちょっとで買えるようでしたが、この後の旅程を考えて断念せざるを得なかったのが残念。そして上段写真右もお兄さんが持ってきてくれたもの。昆布クッキーです。ま、これは前に出てきた昆布パンと似たようなもので、クッキーの生地に昆布を練りこんであるというもの。焼き昆布を食べた後だったので、それほど昆布の味はしなかったように思います。お子様にはこちらの方がいいかもしれませんが、やはり私は焼き昆布の方が好きですね。ちなみにこのあたりは昆布漁が盛んな地域でもあり、それこそ幼稚園に入った頃からお手伝いをさせられるそうです。なので、この辺の子供たちは夏休みが嫌いだとか。

さて、お茶も飲んで元気を取り戻した我々は、再び歩き始めます。この施設から中段写真のように1本の木道が湿原の中に向かって伸びています。ここをズンズン進んでいくんです。歩けば歩くほど霧が濃くなってきまして、最終的には数メートル先も霞むほどになっていました。そんな霧多布湿原は「花の湿原」とも呼ばれているそうです。花の数からしたら釧路湿原とさほど変わりはないようですが、釧路湿原ほど広くないので、ぐっと凝縮されているんですね。なので、一面花畑のようになることもあるとか。7月上旬には「エゾカンゾウ」という黄色いユリ科のきれいな花が群れ咲くそうですが、このエゾカンゾウ、本州では高山植物とされています。つまりはこの湿原は、本州の高山と同じ条件が整っているということなんですね。そりゃぁ寒いわけです。このときの気温、20℃ちょっとだったでしょうか。涼しいというより寒かったですよ、ホント。そんな木道を進むとどこからともなく鳥の鳴き声が聞こえます。残念ながら丹頂鶴ではありませんでしたが、きれいな声。ガイドのお兄さんが望遠鏡をセッティングしてくれて、それを覗いて見てみると、かわいい小鳥がピヨピヨ鳴いていました。どうやらヒナ鳥のようで、少し離れたところで鳴いている親鳥をしきりに呼んでいるようでした。貴重な体験でした。

 さて、花の湿原の8月上旬の花はこちら、下段写真左の「ヒオウギアヤメ」。漢字では「桧扇菖蒲」と書きます。根元から伸びた葉の広がったようすを、昔の貴族が使った桧扇に見立ててつけられた名前だそうです。皇室のあの紀子様のお印になったことで、一躍有名になったそうですが、すいません、今知りました。この時期はエゾカンゾウも終わっていましたが、もう少し早い時期に来ると、エゾカンゾウとの共演も見られるそうです。下段写真右はアザミ。自らの花の重みに耐え切れずに、こうしてうつむいてしまうのがこの辺のアザミの特徴です。なんという名前のアザミなのかは知りませんが、なんとなく微笑ましくて撮影してしまいました。そんなわけで、この時期は紫色の花が多く目に付きます。春(6月)から秋(9月)まで、さまざまな花が順番に咲いて湿原を彩るとのことですので、訪れる際はそのぐらいの時期を狙って来るといいと思います(冬は冬で良いそうなんですが、その辺の話はまた後ほど)。

そんな湿原の中ののどかな木道。突き進んでいった先で我々を待ち受けていたのものとは・・・

<次回へ続きます>

霧多布湿原センター:http://www.kiritappu.or.jp/center/
霧多布湿原トラスト:http://www1.ocn.ne.jp/~wetlands/

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